巨大ソーシャルメディアを舞台とした小説 “The Circle” がちょっと怖い

Shunsuke Sawada

最近また本を読み始めたのですが、今は知り合いのウェブデザイナーからから勧められた本を読んでます。彼はアメリカ西海岸出身のナイスガイ。
英語なので日本では話題になってないですが、世界で結構売れてる本らしい。ドイツの書店にふらっとよってまさか見つけられると思わなかった。ドイツの本屋に細々と設置されている英語コーナーにあったんですよ。

※写真は本とは関係ありません。イメージです。
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グーグル、フェイスブック、ツイッターなんかのソーシャルメディアが、どんどんあなたの個人情報を集めてるという事実は、みんな当然のように知っていて、容認していて、他の人との交流を楽しんでいるわけですが、「The Circle」に描かれている世界は、それが行き着くところまで行ってしまったような状態です。
 
1人の女の子が、その巨大ソーシャルメディア会社に入社したところからストーリーが始まります。現実の世界に照らし合わせると
「Facebookに新卒採用された!ヤッタ-☆└(゚∀゚└))((┘゚∀゚)┘」
といった感じでしょうか。
グーグルから連想されるような超豪華で遊び心があるオフィスに(小説の中ではキャンパスと呼ばれていますが)新入社員はウキウキです。まさに夢の世界!
バーもあればテニスコートも、巨大な図書館も…とにかく“キャンパス”の中には何でもあります。
  
その会社は、FacebookやTwitterなど、あらゆるソーシャルメディアを飲み込んでいて、それだけチェックすれば事が済むというような架空の巨大SNS。
  
メッセージのやり取りはもちろん、買い物の決済もそれ一つで済むし、デートする相手の情報を完全にスキャンして失敗しないように提案までしてくれます。
もう全部お見通しです。プライバシーなんて気にされておらず、集めるものは集める。データとして残せるものは、1つも漏らさずすべて記憶してくという、恐ろしい状態。
  
小説だからなーと最初は思ってたんですが、まぁ考えてみると、あながち現実とかけ離れた話でもなく、実際に起こっていることも一部にあるのでね…。怖っと思ったわけです。特にウェブの仕事していると…。
  
英語なんですが、ITやウェブを仕事としている人にとっては、もの凄いとっつきやすい本です。会話も多いしね。
英語に慣れるためにもいいかもしれません。
  

The Circle / Dave Eggers

それではー。

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Shunsuke Sawada

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