Startup Weekendの壮絶な102時間

Shunsuke Sawada

本当に久々にベッドで寝ることができて、布団のありがたみを感じました…。体力もかなり回復!やっぱりタフだったStartup Weekend Yokohamaですが、忘れないうちに今回のことも記録に残しておきます。

2度目というやりやすさ

Screen Shot 2014-11-19 at 11.46.00 AM

前回はわけが分からなくてもの凄い緊張してた。
今回の参加にあたって一番の違いは、知り合いがいること。

あーーお久しぶりです!と言える人がいたのは凄い嬉しかった。
なんか戻ってきた感があってセンチメンタルにもなった。

今回もフルスタックでいきますよー
フルスタック

前回優勝者というやりずらさ

これはやりずらい… 同じイベント、しかも同じ地区だし。。
Tokyoの方に出れば良かったかな…と途中で思ってしまったよ。
個人優勝じゃなくてチーム優勝だから対して意味ないんだけどね。

初参加の時の記事はこちら
http://www.workabroad.jp/posts/2076

ピッチのアイデア

初参加の時に対して、今回はけっこう考えたつもり。アイデア自体は前から持ってたし。

Tシャツを簡単にプリントできるよというプロダクト。

フィルムカメラとかシルクスクリーンとか、もともとアナログなメソッドが好きなのです。実際にインクを刷り込む作業とか、出来上がった時の感動とかをもっと知ってもらいたいという願望と、単純に自分が欲しかったから。

そのアイデア自体は投票を通過したが…、

チームビルディングで惨敗

まぁ誰もチームに入ってくれなかったよ…。
まずTシャツを自分で印刷することに興味がある人はそんなにいない。
そして印刷の仕組みが専門的過ぎてすぐに理解してもらえない。こんなに複雑な行程がこんなに簡単になりますよ!と言ったところで、もともとどのくらい複雑なのかという問題がイメージできなければ共感してもらえない。

Kickstarterとかだと出資が集まりそうなアイデアだと思ったんだけどなー。

自分たちのアイデアは捨てよう

Screen Shot 2014-11-19 at 12.18.17 PM

さて、自分のチームが作れないと、どこかのチームに参加しなければいけないのですが、そんな時に自分のチームを作れていない人たちが集まりました。アイデアは通ったけど、実際にはメンバーが集まらなかった人たち。

その時点では負け組です…

何か新しいことやりましょうか、ということで負け組チーム結成!
1つだけ約束事。「自分のアイデアは捨てる」

みんなアイデア持ってる人だから、誰かのアイデアを採用するのは難しい。
ゼロから考えようということです。

LINEミーティング

他のチームと違って、タネがない。

一日目の終了後にみんなで飲みに行って話してみますが、まぁ早速には決まりません。とりあえず自己紹介と自分の興味があることをちょっと語る。「旅」にはみんなが興味があることがわかりました。ただ、もの凄い好きというわけではなくて「いいね」くらい。知らない場所には行ってみたいですよね〜 くらいです。
コレといったものはなく終電の時間になり解散。

その後はLINEで深夜までアイデアピッチを繰り返します。
この深夜LINEミーティングが感心されてたけど、うちらはやるしかなかった。何もないんだから…。
一回アイデアを出し尽くして、寝る。起きる。という行為は結構大事だったりする。

Day 2 14:00 コーチング

旅から派生してアイデアが「荷物」になってきました。
高城剛さんとかの荷物って知りたいよねーとか、「旅人の荷物公開」って最近流行ってるよねーとか、自分の荷物をブログで公開する人って沢山いるねーみんな見てもらいたいんだねーとか。

そこらへんをタネにして、サービスのモック(手書き)をつくってインタビューへ。
そして、顧客がいないことがわかりました………!

ラフ

やべどうすっか。

ふわ〜っとしてます。
コーチングの時間が来てしまいましたが、特にプレゼンするものはありません。
なのでこういう状況で悩んでます、という状況を説明しました。
そういう状況なので、ビジネスに関して頂く指摘もふわっとしてますが、
もの凄い大事なアドバイスをもらいました。

CEOを決める

とにかく決断する人、決断に責任を持つ人を決める。
その決断をみんなで信じて進む。

独裁者ではないですよ。
メンバーの意見は取り込むし、間違いがあったら認めて修正する必要もある。だけど3日目の17:00というゴールは変わらないので、パーフェクトじゃなくても進まなければいけない。悩んだ結果、結論を出す人は1人でなければいけない。
もし受け入れられない程の意見の違いが発生したら、その時はチーム分裂。
幸いそれは起こりませんでしたが。

Day 2 19:00 ブレークスルー

凄いアイデアじゃないけど、これでいく。
2日目の19:00では、もうそう決断するしかありません。
内からこみ上げる興奮はありませんが、実現に向けて作業してました。

悩んでる時には一人になると結構いいものです。
今までずっと近くにいたメンバーを離れ、他のチームを見たり、ロビーでさぼったり。
ふ〜っとひと息ついた時にアイデアはやってくる。
  
思いついちゃいました。
  
急いでメンバーの元に戻って説明。いいね!となったので急いで軌道修正。
最終的なプロダクトがイメージできる段階(この時点では1行もコード書いてない)で時間切れとなり解散。

Day 2 24:00 9時間でどこまでつくれるか

明日の集合時間まで9時間です。
1秒も無駄にしたくありません。もちろん家には帰らずネットカフェへ直行。
前日もあまり寝てないので頭が働くか分からないけど、とにかくやるしかない。

残り9時間

ここではCTOに。
何をつくって何をつくらないか、慎重に考えながら同時に手も動かす。

製品のプロトタイプがなくても優勝はできるという話だけど、自分はつくる。
無理矢理にでもプロトタイプをつくることには良いことがあります。

つくってる時にサービス自体のアイデアを思いつく

実用最小限の製品をつくるので、究極まで機能を絞り込まないといけません。
何がこのサービスのコアになるのか、改めて考えさせられる。

具現化するとみんなのテンションが上がる

つくったものを朝みんなに見せると「おーーー」っとなるじゃないですか。
何かもの凄くイケてるものを俺らはつくってるんだ感を出すのは大事。

その後の作業効率が劇的に上がる

サービスにもよりますが、今回のアイデアはコンテンツ作成もけっこう重要なポイント。開発は自分が、コンテンツ作成はメンバーのみんなにお願いした訳ですが、実際に投稿できるライブなプロトタイプがあることで、メンバーが一斉に作業を進められた。そうじゃないと1個ずつ手作業でHTMLを…となるので厳しい。

デザイナー / デベロッパーとしての充実感

やっぱデザイナー / デベロッパーたるもの創ってなんぼでしょ!ということ。
最終日に実際に動くプロトタイプをローンチする!絶対にだ。

ジャッジにアピールできる

そのまま。デモが見せられるとイメージが湧く。

Day 3 14:00 2度目のブレークスルー

プロトタイプもできた。コンテンツも量産できた。
残るは… マネタイズ。
最後の最後まで、収益を生む仕組みがありませんでした。
CEOとして自分が「そこは今は考えないでおこう」と決断した結果ですが…! やべぇ。

改めてメンバーで知恵を絞しました。
もうプレゼンの練習始めないとまずいかもね、という状況。

…!

メンバーの1人がひらめいちゃいました。
彼はヒーローです。

Day 3 15:00 プレゼン練習

発表2時間前。プレゼン資料を流しながら実際に声に出して練習。
メンバーにダメだししてもらいながら修正。資料も修正。
社会人経験豊富な人たちだから的確なアドバイスがあって凄い良かった。

Day 3 17:00 最終発表

練習の成果が出て、結構プレゼンはよかった。
逆に質疑応答は最悪だった。
誰かに聞いてもらった事がなかったから、質問への返答を用意してなかった。
でも何か答えないといけないので、分け分からんことを喋りました。

優勝できたから良しとしよう。

Screen Shot 2014-11-19 at 12.18.56 PM

Screen Shot 2014-11-19 at 12.52.22 PM
サービスはこちら → http://motteko.com/

Day 4 10:00 気が変わる

結果発表 → 懇親会したら、家に帰るパワーがなく、まさかのネットカフェ連泊。
起きて電車に乗って帰っている時に、オーガナイザーの石原さんがGlobal Startup Battleについて話していたのを思い出しました。
今回のスタートアップウィークエンドは、上位3チームが世界のスタートアップと競い合うイベントに参加できるとのこと。結果発表の48時間以内に動画をUPすればいいのだと。

Screen Shot 2014-11-19 at 6.25.53 PM

正確には上位3チームがGlobal Startup BattleのChampions Trackに挑戦できる。

その時は疲労度3000%だったので、参加する気はなかったのですが、朝起きて電車に揺られてたらやっても良いかな…と気が変わった。
オーストラリアに初めて行った時お世話になったホストファーザーから言われた言葉。
You have nothing to lose. Go for it.
をいつも思い出す。その時のエピソードはCANPATHにも書いています。

前回大会
前回大会のTシャツに着替えてやる気を出した。

Day 4 12:00 Dekairuとの出会い

やっと我が家。シェアハウスに戻ってリビングにいると、やたら背の高い外国人が現れた。
彼の名前はDekairu。オーストラリアのパースからやってきたとのこと。
自分もオーストラリアに住んでいたから話が盛り上がって、その流れでStartup Weekendの話もした。
ダメもとで英語の添削とナレーションをお願いしてみたら、快諾してくれた。
だからオージーは好きなんだよ!

あとは英語ピッチのラフと映像をつくるだけだ。

Day 5 11:00 レコーディング

英文をつくってDekairuに送る。レコーディングに間に合うように映像ラフを夜通し作成。
店が開いたらヨドバシでマイクを買って準備万端。

自分の英語と聞き比べると雲泥の差… 当たり前なんだけどさ…。
まじでお願いしておいてよかったです。。。

Day 5 18:00 プロダクション作業

あとは動画編集でバッチリきめるだけ。
俺の映像プロダクション作業経験が火をふくぜ! と最初は思ってたけどアプリケーションの使い方をすっかり忘れてて、時の流れを感じます。
なんとかだんだんと思い出して、いいビデオが出来たと思っています。
昔の経験は活きる。点と点は繋がるのですね。
  
そして送信!
  
燃え尽きました。ようやく一段落です。

11月26日から投票が開始されるので、
みなさんの清き一票をよろしくお願いしまーす。

Startup Weekend のはずが、54時間 + 48時間で4日徹夜という壮絶な体験になりました。
体力的にはつらいですが、アドレナリンは出まくりです。この熱狂こそがStartup Weekendの醍醐味。
今回もそれが味わえて本当に楽しかった!
オーガナイザーのみなさん、ありがとうございました!!

開催予定のStartup Weekend

Startup Weekend 真鶴が絶賛参加者募集中です。

その他のイベントはこのページでチェックできます。
Startup Weekend Event Map

緑色のボタンを押してShow Cities This Weekendというチェックを入れると、
直近のもだけが表示されるので、フラッと行ってみようかなと思っている人はぜひ確認を。

Screen Shot 2014-11-19 at 11.24.44 AM

  
前回優勝した時につくったサービスも継続して運営しています。
こちらもよろしくお願いします! :)
http://canpath.jp
  

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Shunsuke Sawada

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